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東洋高圧、来年1月めど超臨界装置を量産-東広島市に空き工場取得

2006.04.28
2006/04/28 日刊工業新聞
東洋高圧(広島市西区、野口賢二郎社長)は、07年1月をめどに、超臨界装置などの量産を始める。広島県東広島市に空き工場を取得した。子会社の超臨界技術研究所(同)の生産工場として、超臨界装置のほか汎用機と超高圧装置、液晶洗浄装置などの主力製品を生産する。超臨界装置は初年度10~20台の生産計画。


 今回取得した工場は敷地面積が約1万平方メートルで、延べ床面積約3300平方メートル。投資額は明らかにしていない。今後は新設備の導入や本社からの設備移設など、量産準備を進める。
 東洋高圧はこれまで顧客の特注機を一からつくる「一品一様」のモノづくりを専門にしてきた。このスタイルはサイクルが長いことから、先行投資型のビジネスモデルを継続するため、短期サイクルで安定収益が見込める量産機の開発を急いできた。
 すでに今年1月、初の量産型食物エキス抽出用超高圧装置「まるごとエキス」を発売し、3ヶ月で8台を受注するなど好調。加えて同社がトップシェアを持つ超臨界装置も汎用機の開発のめどが立ったことを受けて、工場の取得に踏み切った。
 これに合わせて生産や技術開発の人材獲得にも力を入れる。「量産機といっても細かな仕様はやはり一品一様。お客さまの要望に可能な限り応じるスタイルは変えない」(野口社長)と、顧客最適仕様の生産を続ける方針。

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