高圧の世界

弁
 高圧部に使われる弁は、ほとんどがセミニードルタイプと呼ばれるもので、テーパ状(針先のように傾斜した状態)になった弁棒の先が回転せずにシートに当たってシールする構造となっています。これらの弁が使用できる温度は大抵の場合300℃までですが、メーカによっては650℃といった高温用の弁もあります。また、耐…

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ポンプとコンプレッサ

コンプレッサーとポンプ
 圧力容器に流体を注入するポンプにはさまざまな形式がありますが、10MPa以上の高圧プロセスの場合はほとんど往復運動を行うプランジャ式のポンプがよく使われます。プランジャ式ポンプの場合は、流体を一定間隔で送りだすための脈動が避けられないので、必要に応じて容器入り口にアキュムレータを設けることがありま…

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配管と継ぎ手

高圧装置の配管
 圧力容器を設置すれば、そこに気体や液体などの流体を送り込むために弁、配管、さらにそれらを連結する継ぎ手が必要になります。  設計圧力や、熱膨張、溶接による応力などに注意することはもとより、高圧を生み出すにはプランジャまたはピストン型の装置で圧力をあげていくことが多く、その場合は送り込む流体が脈動し…

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圧力容器のシールとのぞき窓

のぞき窓
 圧力容器の内容量が小さく、温度も200℃程度であれば、蓋はプラグねじ式や袋ナット形式で済み、シール材もPTFE、パーフルオロ系などの弾性シールが使えます。しかし、設計温度が200℃を超える場合、樹脂は使えず、金属や黒鉛のシール材が必要になります。…

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圧力容器

圧力容器
 高圧装置の大半には、高圧空間を提供するための圧力容器が備わっています。この圧力容器には内側から圧力がかかるため、強固な構造をしていなければ、破裂してしまう恐れすらあります。そのため、圧力容器の容器や蓋、その付属装置の強度や基本構造についてはJISにそれぞれ規格があります。…

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普通では考えられないことが起こる高圧環境

高圧処理イメージ
 我々が暮らしている環境はおよそ1気圧。この状態では、何ら問題はありませんが、高圧装置と呼ばれるものは、通常の何十倍にもおよぶ圧力がかかります。たとえて言うならば、水深数千メートル環境下にいるくらいの圧力がかかるのです。そのため、装置のありとあらゆるところに圧力に対する設計・工夫をしていなければ、ほ…

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