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東洋高圧とポエック、食品や化粧品原料エキスの製造装置を拡販

2006.01.26
2006/01/26 日刊工業新聞
東洋高圧(広島市西区、野口賢二郎社長)とポエック(広島県福山市、来山哲二社長、084・922・8551)は共同で、食品や化粧品原料エキスの製造装置の本格販売に乗り出した。


 魚や植物などに100メガパスカル級の高圧を加えて酵素の分解作用を促し、これまで最長2~3年かかっていた製造期間を1日に縮める。東洋高圧が装置を開発し、ポエックが販売する。食品、化粧品メーカーに売り込む。装置名は「まるごとエキス」。広島県立食品工業技術センターが開発し、県が保有する技術を使って製品化した。
 装置は魚や野菜、植物をまるごと真空パックに詰め、装置内部で約60度Cの条件下、水深1万メートル相当の100メガパスカルの圧力をかけてエキスにする仕組み。
 高圧で微生物の増殖を抑えるため、従来製法で腐敗防止に必要だった食塩の添加は不要。例えばエキス化したイワシや牡蛎(かき)を原料にしょうゆ製造や、バラをエキス化した香水、入浴剤などを製品化できるという。
 当面、1日の製造能力が8リットルの小型機を東洋高圧が製造し、ポエックが約800万円で販売する。300リットル以上の大型機はポエックが製造を担当し、1億円以上で受注する。

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