新聞・雑誌等への掲載

機能性食品 有効成分抽出事業を強化-東洋高圧 重点分野に育てる

2005.03.19
2005/03/19 中国新聞朝刊


 実験用プラント製造の東洋高圧(広島市西区)は、機能性食品に使われるフラボノイドなどの有効成分の抽出事業を強化する。企業からの受託増を見込み、2月に完成した新社屋の研究所を活用。健康ブームが高まる中、食品用の抽出分野を重点事業に育てる。
 新研究所は、本社近くにつくった4階建ての自社ビル2階に整備。フロア面積は旧社屋の研究所の3倍の約116平方メートルで、今後1千万~2千万円をかけて設備を順次増やす。
 食品抽出は現在、全国の食品や医薬品会社など約50社から受託している。野口賢二郎社長は「拡大した研究所をフル活用すれば、受託できる件数は増える」と見込み、年5千万円の売り上げ増を目指す。
 同社は、液体でも気体でもない「超臨界」状態をつくり出す装置で特定の有効成分を抽出する事業が、売上高の約3割に当たる3億円に上っている。うち食品用が6割を占め、プロポリスやアガリクスなどの機能性食品用として扱う品目は約30種類ある。

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