新聞・雑誌等への掲載

会社ウオッチ 東洋高圧  独自の超臨界装置、広い用途

2002.10.23
2002/10/23 中国新聞夕刊


 企業や大学から依頼を受け、オーダーメードで高圧化学実験プラントや試験プラントなどの開発・製造を手掛ける。物質を密閉して圧力と温度を上げ、液体でも気体でもない状態の「超臨界」を作り出す装置、石炭の液化やガス化などのプラント製造など、高い技術力とノウハウを武器に、年間約50プラントを製造する。
 圧力機器メーカーに勤めていた野口賢二郎社長(56)が脱サラし、1974年に創業した。「東洋一の高圧機器メーカーになる」との思いを社名に込めた。同業の企業は国内にわずか2社。西日本では唯一、という。
 独自開発した超臨界装置は、猛毒のダイオキシン分解など幅広い用途に。2年前から、アガリスクやニンニクなどの有効成分を効率良く抽出する性能に着目した食品会社から注文が入り、従来の熱湯やエタノールを使う抽出に代わる新方法として注目を集めている。
 米国の圧力機器メーカー、プレッシャー・プロダクツ・インダストリーズ(PPI)社と、物質の経年変化を試験する装置の製造で2000年に技術提携。今後は、技術と環境分野を結び付け、受注の増加を狙う。

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