新聞・雑誌等への掲載

スペース商事、トンガ産もずくで健康食品

2001.03.30
2001/03/30 日刊工業新聞


スペース商事(広島市佐伯区海老山町9の26、藤岡一仁社長)は東洋高圧(広島市西区楠木町2の1の22、野口賢二郎社長)などと共同で、トンガ王国産の海藻もずくを主成分とした健康食品を、中国と日本で販売する。
このため、中国・上海と鳥取県境港市に加工工場を設ける。
トンガ産のもずくを使った商品は初のケース。
トンガのもずくは、日本政府、民間企業の協力で、トンガ水産局などが97年、養殖を開始した。
その後、タングルナノ社が事業を継承している。
もずくはトンガのトンガンタップ島でタングルナノ社(藤城弘紀社長)が養殖、年間400~500トンを生産する。
4月から輸入を始める。
収穫したもずくは、現地工場で東洋高圧製のアルコール脱水装置で脱水し、10分の1に凝固する。
これを上海と境港に空輸し、元の状態に戻す。
戻しもずくから抽出した海藻食物繊維成分「フコイダン」を原料に健康食品を製造し、上海工場産は中国市場で販売する。
この販売状況を見て、今年末にもスペース商事山陰工場(鳥取県境港市竹内町3583の12)に製造ラインを整備、国内向けのフコイダンの生産に入る計画。
フコイダンはワカメ、コンブなど褐藻類に含まれる非キノコ系多糖類。
特にもずくにその成分が多く1トンあたり50kg抽出できる。

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