新聞・雑誌等への掲載

東洋高圧、超臨界試験装置を量産

2000.08.23
2000/08/23 日刊工業新聞


東洋高圧(広島市西区楠木町2の1の22、野口賢二郎社長)は超臨界試験装置の量産に乗り出す。
ひろぎんキャピタルから投資を受け約2000万円の予算で装置の材質を改善、量産体制の確立を目指す。
現行より低コスト、長寿命の試験装置を開発し、市場を拡大する。
開発、量産するのは「超臨界水試験装置」や「超臨界抽出装置」など。
中でもポリ塩化ビフェニール(PCB)やダイオキシンを分解する「超臨界水」は環境保全機運が追い風となり、98年以降、試験装置を年間10数台のペースで出荷している。
今後も市場は拡大すると見られるが、ネックはすべてオーダーメード生産。
受注に対応できないのが実情だ。
このため、マルチテストタイプの装置を開発し、量産化することにした。
耐久性の向上を図り、将来はテストプラントとしても商品化したい考えだ。
同社は6月、米国のオートクレーブメーカー、プレッシャー・プロダクツ・インダストリー(PPI)と提携している。
米国では超臨界技術が民間企業にオープンにされていないため、販路としてPPIを活用する。
仏、独の提携企業とも協力し、海外市場も積極的に開拓する。

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