新聞・雑誌等への掲載

東洋高圧、「超臨界水酸化システム」を早くも8台販売。関心の高まり反映

1998.11.19
1998/11/19 日刊工業新聞


東洋高圧(広島市西区楠木町2の1の22、野口賢二郎社長)が開発した「超臨界水酸化システム」が売れている。水を高温、高圧化し、有害な有機物を二酸化炭素、水、無機塩などの無害物質に分解する。好調の理由を「マスコミの“環境報道”」と野口社長はいう。
企業だけでなく、広く一般に環境への関心が高まっていることを挙げる。超臨界水酸化システムはポリ塩化ビフェニール(PCB)や下水汚泥などの廃棄物を水と空気で酸化分解する環境保全装置。もちろんダイオキシンや飛灰、排ガスなどの問題も生じない。
プラスチック廃棄物を原料(モノマー)状態に戻し、再資源化することも可能だ。システムはすべてコンピューター制御。野口社長は「開発当初は年間2台売れればいい方だったが、98年だけで8台も売れた」とニコニコ顔。
思わぬ環境問題の急速な高まりにビジネスチャンスが拡大したが「かえって責任も重大になってきた」と引き締め、関連機器の開発に意欲を見せている。価格は約5百万円から5千万円。売れ筋は1千万円規模のプラントだという。

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