新聞・雑誌等への掲載

東洋高圧、自動微定量注入ポンプを開発。ギア交換不要に

1996.12.13
1996/12/13 日刊工業新聞


東洋高圧(広島市西区楠木町2の1の22、社長野口賢二郎氏)は、送り込み速度や圧力が自由にコントロールできる自動微定量注入ポンプ「高圧マイクロフィーダー」を開発した。
駆動モーターに超微小角送りから高速回転まで可能な高性能マイクロステッピングモーターを採用し、スピンドル変更のためのギア交換を不要にしたのが特徴。高圧容器の開発技術をベースにした基盤強化の一環で、今後実用機を開発、97年4月から各種試験機関向けに本格販売する。
価格は150万円から200万円程度になる見込み。年間30台程度の販売を目標にしている。開発したマイクロフィーダーは、シリンダー容積500CC、設計圧力300気圧、設計温度マイナス50℃~100℃、流量範囲毎分1マイクロリットルから同200マイクロリットル。
薬液の送り出し速度と圧力がコントロールでき、シリンダー内の圧力は高精度圧力センサーで常に感知して圧力信号に基づき注入スピードを制御する。材質も従来のガラスやプラスチックからステンレス製にして高圧力域まで使用範囲を拡大した。同社は実験用化学プラント、各種試験装置メーカー。
西日本地区の石油コンビナート、製鉄所、造船所などの各研究所に試験プラントを納入し、技術の特種性を最大の武器に掲げた新製品開発を進めている。

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