高圧装置の大半には、高圧空間を提供するための圧力容器が備わっています。この圧力容器には内側から圧力がかかるため、強固な構造をしていなければ、破裂してしまう恐れすらあります。そのため、圧力容器の容器や蓋、その付属装置の強度や基本構造についてはJISにそれぞれ規格があります。
容器の耐圧壁としては、厚肉のくりぬき円筒が普通ですが、目的によっては内側に耐食性の内張りをすることもできます。また、温度が高くなる場合は、母材と内張りの間の熱応力(それぞれの材料によって熱膨張の割合が違うことにより発生する力)や、シール部分の温度変化による熱膨張での締め付け力低下などに十分な注意が必要です。
これらのことについて設計時に考慮されていなければ、すぐに故障・破損してしまう恐れがあるのです。